【PlaQuick採用事例vol.1】携帯決済端末『ポケレジ』外装部品の試作に採用
電子マネーが使えるお店が多くなったことでより身近になった電子マネーですが、今回、株式会社ポケットチェンジが開発した電子マネープラットホーム「ポケペイ」用のハンディー決済機「ポケレジ」外装部品を、弊社のPlaQuick射出成形で試作採用いただきました。
素早い試作を繰り返したいという開発要件を満たすためにPlaQuickを採用いただいた経緯について、株式会社ポケットチェンジ 代表取締役 青山様にお話を伺いました。
株式会社ポケットチェンジについて
- 会社名:株式会社ポケットチェンジ
- 担当者:青山 新様(代表取締役)
- 業界:IT機器
- 目的:電子マネープラットホーム「ポケペイ」用のハンディー決済機「ポケレジ」外装部品の試作
- 課題・要望:量産と同じクオリティーのもので早く安く作りたい
- カテゴリ:射出成形
- URL:https://www.pocket-change.jp/
海外旅行で余った外貨を電子マネーに
― 御社ではどういったサービスを提供されているのですか?
弊社では、「ポケットチェンジ」という海外旅行で余った外国の通貨を電子マネーに交換するサービスを運営しています。
また、「ポケペイ」という、アプリを使った電子マネープラットホームを作り運営しています。
― 具体的には、どういった製品を開発されていますか?
「ポケットチェンジ」では、外貨を電子マネーに交換するキオスク端末を開発しています。
すでに全国各地の空港を中心に約40台程設置し、現在では、旅行のインフラとして認知が高まってきており、沢山の方々に利用していただいています。2018年にはGoodDesign賞を受賞しました。
また、「ポケペイ」という電子マネープラットホームでは、対応アプリや、対応のハンディー決済機などハードウェアも自社で開発し、硬貨や紙幣からハウスマネーにチャージできるチャージ機も開発しています。
― 今回PlaQuick 射出成形 をご利用いただいた目的は何ですか?
弊社の電子マネープラットホーム「ポケペイ」用のハンディー決済機「ポケレジ」という製品の外装を製造するためです。
― 今回採用頂いた製品「POKE PAY」はどういったものですか?
「ポケペイ」は、誰でも(どんな企業でも)簡単に、オリジナルの電子マネー(ハウスマネー)を無料で作って発行することができるオープンプラットフォームです。
発行されたマネーはアプリにて相互に交換しあったり、外部の既存電子マネー・ギフト券などと交換することができます。Web管理画面から簡単にマネー管理行うことができ、決済システムを自分(自社)のアプリに簡単に組み込んで提供することもできます。
さらに、ハンディー決済機「ポケレジ」などハードウェアも自社で開発、提供し、硬貨や紙幣からハウスマネーにチャージできるチャージ機も提供しています。
地域通貨や、飲食チェーンのクーポン券、スーパーマーケットのハウスマネー、テーマパークのマネー、催事のマネー、施設内通貨、自社サービスのコイン、など、様々な企業、団体様に導入のご相談を頂いており、去年の秋リリース後、現在すでに数社にご導入いただいています。
「量産と同じクオリティー」を実現するために
― PlaQuick 射出成形 をお選びいただいた決め手は何ですか?
弊社はもともとWeb系スタートアップの会社で、アジャイルなイテレーションを回しながら、素早い試作を繰り返して製品を改善していくやり方を得意としています。
今回お願いした「ポケレジ」も、まずは実証実験的に、数十〜百個程度の少ロットで導入頂き、その後改善のイテレーションを回す想定でいました。
しかし、畑違いのハードウェアをいざ作るとなった際に、問題となったのが「納期」でした。
あと2週間で形にしなければならないのに製造に数ヶ月かかってしまう上に、イテレーションのたびに毎回金型を起こし「コスト」が莫大にかかってしまいます。
本番の環境で実証実験を行いながらイテレーションを回す以上、「量産と同じクオリティー」のものでないといけないので、3Dプリンタでの試作品を納品することは考えられませんでした。
そんなときに、PlaQuickの「試作品を、量産と同じ樹脂材料で・早く・安く」作れるという特徴に大変興味がわきました。また、海外(中国などの)メーカーも検討しましたが、ハードウェア素人の我々が初めて取引をさせていただく際に、まずは日本のメーカーの方々のほうが余計なコミュニケーションコストを支払うことなく進められることもとても魅力的でした。
― PlaQuick 射出成形 の採用によってどのような効果がありましたか?
無事納期通りに納めることができ、初期導入のハードルを超えることができました。
また、製品クオリティーも申し分なく、さらに、改善のイテレーションを回すことにためらいを感じない程度のコストで作ることができて満足しています。
― 今後の貴社開発展望をお聞かせいただけますか?
今後もしばらくは改善のイテレーションを回しながら導入をすすめ、また、ハードウェアから作れるサービスという強みを活かしながら、日本のキャッシュレスを事業者の方々とともに推進していきたいと考えています。