【PlaQuick採用事例vol.6 前編】ファッションカー『ロックスター』部品の試作
北陸・富山に、日本で10番目の乗用車メーカーがあることはご存知でしょうか。
光岡自動車は、個性豊かで遊び心のある「ファッションカー」を多く生み出しています。デザイン性を重視した独創的な外観フォルムと、上品な雰囲気の内装が魅力の一つです。
光岡自動車創業50周年記念モデル「ロックスター」の開発に、我々PlaQuickも携わることができました。PlaQuick射出成形の採用に至る経緯や今後の展望について、開発担当である 光岡自動車 ミツオカ事業部 開発課の主任 門野様にお話を伺いました。
目次
株式会社光岡自動車について
- 会社名:株式会社光岡自動車
- 担当者:門野 直行様(ミツオカ事業部 開発課)
- 業界:自動車
- 目的:光岡自動車創業50周年記念モデル「ロックスター」の開発
- 課題・要望:ヘッドライトユニットを守るカバー部品をできるだけ時間をかけず一定の品質で作りたい
- カテゴリ:射出成形
- URL:https://www.mitsuoka-motor.com/
「日常利用できるファッションカーがコンセプト」
― まずは、御社について教えてください。
弊社は、オリジナルカーを製造販売する「ミツオカ事業」、正規輸入車を取り扱う「ディーラー事業」、新車・中古車の輸出入販売する「BUBU事業」の3つから成り立っています。
私が所属する「ミツオカ事業部」では、ハンドメイドでお客様のご要望にそって自動車製造を行なっています。これまでに、「オロチ」「ヒミコ」など人気のあるオリジナルカーを開発し、国内外へ販売してきました。
大手自動車メーカーとは異なり、我々は部品から作りあげていきます。富山県にある本社工場では、クラフトマンが一つ一つ丁寧に手作業しているため、生産台数は1日1台です。ですので、受注をいただいてから納品までには少し時間がかかります。それでも、どのお客様も心待ちにしてくださるので、開発者もクラフトマンも心を込めて作り上げています。
― 一つ一つ丁寧に時間をかけて作業されているのですね。門野さんは、どういったものを設計されているのでしょうか?
自動車の外観部品や、それを支えるフレーム部品の設計をしています。日常利用できるファッションカーというコンセプトですので、デザイン性が重要です。ですので、どんな小さな部品にもこだわりを持っています。
― 今回ご採用いただいた車種「ロックスター」はどのようなコンセプトカーなのでしょうか?
光岡自動車創業50周年記念モデルになります。200台限定でリリースしたのですが、おかげさまで「ロックスター」は予約完売のキャンセル待ち状態です。有り難いです。
― PlaQuickを採用した経緯を教えていただけますか?
PlaQuickを採用した部品は、設計当初には計画されておらず、パッと見では見え難い箇所に取り付けています。社内でデザイン検討を繰り返す中で、最終的に必要になった部品です。そのため、試作車の完成までに時間もなく、短い納期で対応できることが条件でした。また、あらゆる工法を検討した中で、機能評価までできるPlaQuick射出成形を採用することにしました。
※後編はこちら:【PlaQuick採用事例vol.6 後編】ファッションカーへの想いをPlaQuickで現実に
- お問合せ先:株式会社光岡自動車
- 聞き手:金森産業株式会社 PlaQick事業部 泉 規靖
- 取材日:2019.11.12